石渡が2年4カ月ぶり修斗で宇野撃破
「修斗」(30日、後楽園ホール)
8年6カ月ぶりの修斗復帰となった元世界ウエルター級王者・宇野薫(37)と、2年4カ月ぶりの修斗復帰となった現パンクラスバンタム級王者・石渡伸太郎(27)の一騎打ちは、石渡が壮絶な死闘の末にレジェンド越えを果たした。
本来のバンタム級より1階級重い階級(修斗ではライト級、他団体ではフェザー級)での出陣となった石渡は1回、タックルからバックに回ってきた宇野を高々とリフトすると豪快なサイドバスター。1回終了間際にはテークダウンからバックを奪ってジャーマンスープレックスで真っ逆さまにたたきつけるなど「(古巣・修斗への)恩返しのつもりで盛り上げる攻撃を」連発する。
1回で左手を負傷したうえ大技連発で「バテました」という石渡に対し宇野は2回、アリキック2発などで反撃。その後は互いに全局面で最後の最後まで攻め続け、石渡が判定3‐0で名勝負を制した。
宇野のパンチで両目の下をはらした石渡は「メチャクチャうれしいです」と、素直に喜んだ。パンクラスの王者として「看板を背負ってる」うえ、相手が宇野とあって「プレッシャーで死にそうだった」だけに、喜びもひとしおだ。「最初、対峙(たいじ)した時にこれはいけるなと思った」が「3回には向こうの執念を感じた。追いかけられる展開は反省です。すごいプレッシャーだった」と、宇野の底力も感じたという。
リングサイドで観戦したパンクラスの酒井正和代表はリングに上がって「チャンピオン、ありがとう!」とねぎらうと「パンクラスは強いです!今後、もっとバチバチやっていきたいと思う」と宣戦布告。「国内でもまだまだやれるって今日わかったと思う。いい選手もお互い多いので、今日をきっかけにやり合えば間違いなく盛り上がる」と、老舗2団体の対抗戦で総合格闘技を活性化していく構えだった。
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