西岡“対ドネア用ボディー”完成
「世界Sバンタム級王座統一戦」(13日、ホームデポセンター)
前日計量が12日(日本時間13日)、マンハッタンビーチ市内のホテルで行われ、米ラスベガスで7度目の防衛を果たした昨年10月1日以来の試合となるWBC世界Sバンタム級名誉王者・西岡利晃(帝拳)は55・2キロ、WBO同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)は55・1キロでスーパーバンタム級のリミット(55・3キロ)を1回目でパスした。“ドネア用ボディー”に仕上がった西岡は「勝利を確信している」と宣言。ドネアは親日家らしく「サムライスピリット」で戦うと誓った。
報道陣と一般客を合わせて300人以上が詰め掛けた会場。西岡は、日本のファンから「ニシオカ~!!」コールを浴びながら計量をパスし、笑顔でポーズを決めた。
集大成の試合の第一関門を突破。計量後の恒例である鶏がらスープを口にして「減量はきつかったけど、今までで一番うまくいった。勝利を確信している」と、仕上がりに自信を見せた。
きついのに、なぜうまくいったのか。帝拳ジムの本田明彦会長は「下半身に筋肉がついたから」と説明した。西岡はドネアの強烈な左フック対策として、(1)ガードを固める(2)後ろへ下がる‐だけでなく、相手の内側に入って避ける練習を重ねてきた。下半身を使う動きのため、自然と筋肉がつき、“ドネア用ボディー”が出来上がった。
本田会長は「36歳になっても強くなっている。考えられない」と、西岡の成長に驚嘆。「これでかなわないなら仕方ないというレベルまできている」と太鼓判を押した。
待望の援軍もやってきた。美帆夫人(31)が会場に到着。西岡は「やっぱり安心する。心強い」と、笑みを浮かべた。実物のダイヤモンドベルトを初めて見た感想について「自分の子供みたい。僕の物です」と“領有権”を主張した。準備は万端。あとは結果を出すだけだ。