井岡2階級制覇へWBAベルトも返上
ボクシングで日本初のWBA・WBC世界ミニマム級統一王者になった井岡一翔(23)=井岡=がWBAのベルトも返上していたことが16日、分かった。6月の統一戦後にWBCを先に返上しているため、2階級制覇を目指すライトフライ級への転向を果たした。
すでに一翔はライトフライ級の世界ランクでWBC1位、WBA2位に入っている。井岡陣営では年内を目標に、同級での世界挑戦を調整中。WBA、WBCのどちらを狙うかは未定だが、一翔は「内容が濃く、相手を圧倒する自分を見てもらいたい」と意気込む。
次戦に向けた合宿を15日から開始した。従来の和歌山県白浜の海岸部ではなく、今回は山間部の奈良県天川村。一翔は「スタミナと下半身が強化できれば、どこでもいい」と、2泊3日で約80キロを走り込む予定だ。
この日は練習の合間に天川小学校を訪問。昨年の台風12号で甚大な被害を受け、同校の校舎を間借りする天川中学校の生徒を慰問した。「身体能力の高くない自分でも、ここまで来られた。あきらめなければ目標に近づける」と激励した。