粟生V4に自信!バレラ効果を強調
「WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ」(27日、東京国際フォーラム)
スーパースターからパワーをもらった!予備検診が24日、都内で行われ、王者・粟生隆寛(帝拳)と挑戦者ガマリエル・ディアス(メキシコ)は、ともに異常なしと診断された。粟生は「いい精神状態」と、リラックスを強調。理由として、世界3階級を制覇したマルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ)と07年にスパーリングをした経験を挙げ、V4防衛に自信を見せた。
王者の貫禄の表れか。検診を終えた粟生は「(減量は)すごく順調。不安もなくなって、試合へ向けて、いい精神状態になっている」と、心の余裕を示した。
理由を問われると、「いつも試合前はどこかに不安があるが、それを消してくれるのが、マルコ・アントニオ・バレラとスパーリングをしたこと」と説明した。バレラは、世界6階級制覇のマニー・パッキャオ(フィリピン)らと激闘を繰り広げたスーパースター。粟生は07年にメキシコでバレラと拳を交え、今までの相手で一番強いと感じているという。
「コイツ(バレラ)とやり合ったんだから、コイツ(相手)にはそれ以上の力はない、と考えることでリラックスできるようになった」と、大きな経験になっている。バレラは日本時間の14日に米国で行われた西岡利晃‐ノニト・ドネア(フィリピン)の世界王座統一戦に来場。西岡に同行した粟生の担当トレーナーの田中繊大氏は、かつてバレラのトレーナーを務めていた縁で、「粟生によろしく」とのメッセージを受け取った。粟生は「スターが覚えてくれて、声をかけてくれるのは光栄」と感謝した。
粟生は挑戦者ディアスとも6年前にスパーリングを行った。検診ではディアスが身長で5・5センチ上回ったが、久々の対面に「意外と小さくて、前とイメージが違った。これも、ボクがいい状態だからと思う」と、精神的な優位を強調。あとはリングで結果を出すだけだ。