粟生エースの自覚だ!!快勝宣言
「WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ」(27日、東京国際フォーラム)
4度目の防衛戦となる王者・粟生隆寛と挑戦者ガマリエル・ディアスらが出席した調印式が25日、都内のホテルで行われた。西岡利晃の跡を継ぐ帝拳ジム新エースの期待がかかる粟生は快勝を宣言。同ジムの本田明彦会長は、粟生が防衛すれば来年3月ごろに海外での指名試合、その次にWBA同級王者・内山高志(ワタナベ)との団体王座統一戦へ進ませる意向を明言した。
エースの自覚だ。粟生は「ジムにいる世界王者の中で一番の先輩。引っ張っていけるように頑張りたい」と誓った。帝拳ジムの先輩、WBCスーパーバンタム級名誉王者・西岡利晃がノニト・ドネア(フィリピン)に王座統一戦で敗れて約10日が過ぎ、名門ジムを背負って立つ覚悟を示した。
先日は初のKO宣言。この日も「プロである以上、はっきりとした形で勝つ」と言動にも変化が出ている。挑戦者ディアスとは「初めて」という約30秒のにらみ合いを演じ「イラッときたんで、この野郎って」と、珍しく闘志を押し出した。
本田会長は今後のプランを「来年3月ごろに敵地で指名試合。内山との統一戦はその後」と防衛戦を明言。指名挑戦者候補は1位セルヒオ・トンプソン(メキシコ)と2位ディエゴ・マグダレノ(米国)。海外防衛に成功すれば、先輩の西岡に続く日本人3人目の快挙となる。エースへの道を歩むため、快勝V4は至上命題だ。