「ＷＢＣ世界フライ級タイトルマッチ」（３日、ゼビオアリーナ仙台）

　ボクシングダブル世界戦の予備検診が３１日、都内のホテルで行われ、王者・五十嵐俊幸（帝拳）に挑戦するネストル・ナルバエス（アルゼンチン）の兄で世界２階級を制覇したＷＢＯ世界Ｓフライ級王者オマールが“仮想・五十嵐”となっていたことを明かした。オマールは「五十嵐をまねて弟とスパーリングをしてきた。五十嵐も私もサウスポー。私は彼より技術も経験も上で、それは弟のメリットになる」と対策に自信。「まねをする上で、私より動きが少なく、足を使っての出入りも少ないことに気をつけた」という。

　ナルバエスは五十嵐の印象について「スピードがあると聞いているが、何もプレッシャーはない。身長も私とほとんど同じで、特に印象はない」とあっさり。五十嵐が「性格は良さそう」と話したことには「ありがとう」と、笑顔で返した。