“上から山中”背伸びで珍しく“挑発”

 「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(3日、ゼビオアリーナ仙台)

 ボクシング・ダブル世界戦の調印式と前日計量が2日、仙台市内で行われた。計量はフライ級(リミット50・8キロ)の王者・五十嵐俊幸が50・8キロ、挑戦者ネストル・ナルバエスは50・5キロ、バンタム級(53・5キロ)の王者・山中慎介は53・5キロ、挑戦者トマス・ロハスは53・3キロで、4人とも1回目でパスした。山中は2度目の防衛へ、背伸びをしてロハスを見下ろし“挑発”。初防衛戦の五十嵐は積極的に攻めることを宣言した。

 “上から目線”の王者だ。山中は、計量を終えて向かい合ったロハスを背伸びをして見下ろした。控えめだが、山中にしては珍しい挑発的パフォーマンス。予想外の“奇襲”に報道陣から笑いが起き、ロハスも笑顔で返すほかなかった。

 山中は「向かい合ったときに、自分の目線が少し低くて悔しかったんで」と説明した。ロハスの印象を聞かれても、「自分のボクシングをするだけ。特に相手の分析はしていない」と自然体。「体調もいいし、気合も十分。チャンスがあればKOを狙う。必ず勝つ」と、力強くV2を宣言した。

 ダブル世界戦のリングアナウンサーは、ジミー・レノン・ジュニア氏が務める。元世界王者、マイク・タイソンの世界戦などに登場した米国を代表するリングアナの1人で、帝拳ジムの興行に登場するのは10年10月の西岡利晃‐レンドール・ムンロー戦以来だ。ノニト・ドネアとの王座統一戦で敗れた同ジムのエース・西岡の後を受け継ぐ扱いに、山中は「興奮しますよ」と喜んだ。大物が盛り上げる舞台で、王者にふさわしい戦いを見せる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス