穂積「早くチャンピオンに就きたい」
「ボクシング10回戦」(12月22日、神戸市立中央体育館)
ボクシングの真正ジムは5日、神戸市の同ジムで、元世界2階級王者でWBCフェザー級2位・長谷川穂積(31)=真正=が、WBC世界スーパーバンタム級13位のアルツロ・サントス(26)=メキシコ=と対戦すると発表した。12月22日に神戸市中央体育館で、1つ階級を下げたスーパーバンタム級でのノンタイトル10回戦で行う。また同日、元WBC世界フライ級王者で、現WBC世界バンタム級2位のマルコム・ツニャカオ(34)=真正=も、同4位のクリスチャン・エスキベル(26)=メキシコ=とWBC世界バンタム級挑戦者決定戦12回戦を行う。
3度目の世界王座奪取を目指して、長谷川の闘志に火がついた。「今の自分はチャンピオンを休業中。早くチャンピオンになって職に就きたい」。初のスーパーバンタム級挑戦にモチベーションは高まる一方だ。
すでに次戦への取り組みは始まっている。10月15日から4日間、第1次キャンプを兵庫県三木市内で行い、同22日から本格的なジムワークを開始。6日から3日間の第2次キャンプを同じ三木市内で行い、来週はフィリピンから3人のパートナーを招いてスパーリングを始める予定だ。
今回は久々に山下会長とコンビを再結成して練習に励む。長谷川は「初めての時みたいに、1日1日が楽しい。やっぱり、ボクシングが好き」と意気込み、同会長も「もう試合が近いような仕上げ方」とミット打ちで気合を受け止める。
相手のサントスは北京五輪ベスト8の技巧派だが、眼中にない。「今回の敵は減量。苦しくても100%の状態にする。KOを意識せずにKOできればいい」。今回の試合内容で、次の世界挑戦は従来のフェザー級か、未知のスーパーバンタム級かを判断する。