東洋王者・小国以載V3へ絶好調宣言
「東洋太平洋Sバンタム級タイトルマッチ」(18日、神戸サンボーホール)
ボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級王者・小国以載(VADY)が8日、3度目の防衛戦に向けたスパーリングを打ち上げた。合計116ラウンドをこなし、「状態は万全です」と絶好調を強調した。
V3戦は、昨年11月にデビュー7戦目の小国が、王座を奪った前王者のロリ・ガスカ(フィリピン)と、同じ会場で立場を変えての再戦となる。初戦では試合前に肋軟骨を骨折し、ほとんどスパーのできないままリングに上がった小国が5回に2度のダウンを奪い、最大10ポイント差の判定勝ち。状態が万全とあれば、再戦は小国の圧倒的有利と見ても不思議ではないが、陣営の雰囲気は少し違う。「ジャブの差し合いに負けていたし、強い相手。油断はありませんよ」と小国が話せば、高嶋穣会長も「前回、ガスカは小国をナメて観光気分だった。今回は相当気合を入れてくるはず」と警戒を強めた。
ただし、周囲はやはり楽勝と見ているようで、チケットの売れ行きは過去の小国のタイトルマッチでは最低ペース。「実力は拮抗している。今回は勝つにしても負けるにしてもKOになると思う。会場で小国の右ストレートを見逃さないで欲しい」と高嶋会長は熱戦を予告し、来場を呼びかけた。王者も「倒して勝てれば一番いい」とインパクトのある試合を約束した。