渡部V4で世界上位ランク入り確実
「東洋太平洋ウエルター級タイトルマッチ」(19日、後楽園ホール)
渡部あきのり(協栄)が3‐0の判定でプラウェート・シンワンチャー(タイ)を下し、4度目の防衛に成功。連続KO勝利は7で止まったものの、WBC世界スーパーライト級1位にもランクされる強豪からの勝利で、世界ランク上位入りを確実にした。
渡部はキャリア53戦の挑戦者のタフで老かいなインファイトにてこずりながらも、冷静に距離を取って応戦。一進一退の攻防の中で、5回にダウンを奪うなど、ポイントで明確な差をつけた。
渡部は「今までは怖いから倒しに行っていた」と、倒すか倒されるかのボクシングからの脱却に手応え。世界挑戦圏内に入ることで、「きょうが世界へのスタートだと思います」と、意欲を見せた。ジムの金平会長も今後について「上を狙うのは真剣に考えていきたい。そのためのマッチメークだった」と、世界獲りへ前向きな姿勢を見せた。