一翔、天国の祖父らに2階級制覇誓誓う

 「WBA世界ライトフライ級王座決定戦」(31日、ボディメーカーコロシアム)

 WBA世界ライトフライ級2位の井岡一翔(23)=井岡=が6日、山口・周防大島町で、同5位ホセ・ロドリゲス(23)=メキシコ=との王座決定戦に向けて練習した。練習前には、曽祖父・春樹さん、祖父・昭広さんの墓を参拝した。

 墓前に立つと思い出がよみがえった。「厳しかったですね。怒られて泣いたことに対して、また怒られました」。愛情を注いでくれた祖父は、一翔が中学3年のとき、胃がんのため65歳で亡くなった。くしくも試合当日が命日。「頑張っている姿を見守ってもらえれば」と、2階級制覇を誓った。

 その後は、中学3年から毎年恒例のハードメニュー。同じジムの宮崎亮、石田匠とともに標高619メートルの嵩山(だけさん)頂上までの6キロを1時間で駆け上がった。会場のどこかで見守っている祖父に勝利を捧げる。

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