小橋が引退決意…9日・国技館で表明へ
ノア・小橋建太(45)が引退を決意したことが6日、分かった。複数の関係者が明かした。9日の両国国技館大会で表明するとみられる。今年2月の試合で左けい骨を骨折し、長期欠場している小橋は、ノアとの専属選手契約を更新しないことが判明。当初フリーでの現役続行とみられたが、来年行われる引退試合で限定復帰し、リングから去ることになる。2000年のノア旗揚げ後、たび重なるけがや病気に見舞われながら団体を支えたかつての絶対王者が、ファンに別れを告げる。
小橋が現役引退を決意していた。左けい骨以外にもひじ、ひざなどに故障を抱えて満身創痍(そうい)の45歳は、今後も体調回復が難しいことから決断したとみられる。ノアとの専属選手契約を更新しないことは判明していたが、関係者によると、現役続行ではなく、リングとの別れを選択した。小橋はこの日まで「何も言えない」と話す一方で、ノア側に今年と同条件では契約更新しないと離脱意思を伝えている秋山準(43)、潮崎豪(30)ら5選手とは立場が異なることを示唆していた。
田上明社長(51)が4日の会見で、小橋が9日に去就発表すると明かしたが、リング上からファンに対し「あと1試合」と報告することになりそうだ。引退試合はデビュー25周年を迎える来年行われる予定という。詳細は未定ながら、故三沢光晴さんらと死闘を演じた日本武道館など、大会場での開催が有力視される。相手やパートナーには、かつて付け人だったKENTA(31)らの名前が浮上する。リハビリを経てトレーニングを再開している小橋は、全力ファイトを誓っているはずだ。
小橋は88年、全日本でデビュー後、三沢さん、田上社長、川田利明(48)との“四天王”としてブレーク。00年のノア旗揚げ後は三沢さんらと団体を支えた。03年に奪取したGHC王座は2年間死守し“絶対王者”と呼ばれた。たび重なるケガに加え、06年には腎臓がんも患ったが再起。その不屈の闘志でファンから絶大な支持を受けた小橋が、リングを去るときが来た。