長谷川、屈辱の「落ち目」発言に怒り
「ボクシング10回戦」(22日、神戸市立中央体育館)
長谷川穂積(真正)が18日、神戸市内の所属ジムで練習を公開した。前日17日には、来日した対戦相手のサントスから「落ち目」と言われる屈辱を受けた。元世界2階級王者は、二度とそう言わせないような内容で、世界前哨戦をクリアする。
サントスの発言に関する質問が出ると長谷川の表情が険しくなり、少し時間を置いてから口を開いた。「落ち目なのか、スランプが明けたオレなのかは試合で分かる」。その言葉は自信に満ちあふれていた。
10度以上に及ぶ王座防衛を続けるうちに、試合へのモチベーションが低下。それがスランプの原因になっていた。今回はノンタイトル戦。「重みを背負っていたのを1回下ろして、昔みたいに楽しくやっています」。ボクシングが楽しくてたまらなかった新人のころの気持ちに戻ったという。
16日には32歳の誕生日を迎え、家族に祝ってもらった。「せっかくなので、150グラムだけ神戸牛のステーキを食べました」。グラム4千円の高級食材だが、減量中のため普段の半分の量に抑えた。残りの喜びは、勝利の瞬間まで取っておく。