異例!新日会長が敵側・桜庭のセコンド

 「新日本東京ドーム大会」(来年1月4日)

  新日本の木谷高明会長(52)が19日、都内で会見を開き、IWGPインターコンチネンタル王者・中邑真輔(32)に挑戦する桜庭和志(43)のセコンドに就くと表明。団体のオーナーが外敵陣営に回るのは異例で、新日本の菅林直樹社長(48)は「パワーバランスで受け入れざるを得ないが、新日本の人間としては中邑を応援する」と反発。年頭決戦は、オーナーの現場介入という“紛糾爆弾”を抱えてしまった。

 正月のドームが“内乱マッチ”の様相を呈してきた。桜庭と柴田勝頼が8月のG1に乗り込んだ際、菅林社長が「格闘技もどきの試合は不要」と拒絶反応を見せた。この発言が木谷会長の怒りを買ったといわれる。

 木谷会長は「個人的に桜庭さんを支援したい。立場よりも世紀の一戦をより面白くすることを優先した」と説明。「内容、結果次第ではケジメをつけたい」とし、不評を買った場合は自らにペナルティーを科す覚悟だ。

 木谷会長は“化身”のキッダーニ男爵への変身は遠慮。だが桜庭と隊列を組んで花道を行進する意向だ。“鬼に金棒”のセコンドを得た桜庭は「レフェリーの見てないところで、相手の足をすくってもらえますか」と悪乗り。木谷会長も「最大限の動きを」と試合への関与も辞さぬ構えだ。

 菅林社長はオーナーとの“冷戦”にも、「新日本の歴史を見れば、今始まったことではない」と苦笑い。「満員にして、低迷から立ち直った喜びを分かち合いたい。リング上がすべてだし、勝利も必要」とクールに対応した。

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