久保“一翔超え”最速世界奪取プラン
キックボクシングの元世界王者からボクシングに転向した久保賢司(23)=角海老宝石=が、デビュー2、3戦目で強豪との2連戦に挑むことが26日、分かった。陣営は、4戦目で日本または東洋太平洋王座を奪取し、その直後での世界王座挑戦を計画。元WBA・WBC世界ミニマム級統一王者・井岡一翔(井岡)の7戦目を上回る日本最速での世界王座奪取を狙う。
戴冠ロードの全容が明らかになった。久保は11月のデビュー戦で、WBA世界バンタム級王者・亀田興毅(亀田)に善戦した経験のあるノルディー・マナカネ(インドネシア)に判定勝ち。キックで世界王者になった男は、ボクシングへの適性を証明した。
2戦目は来年1月29日に、WBC世界フライ級20位のレイ・ミグレノ(26)=フィリピン=との対戦が決まった。11月に、世界王座17度防衛の大物ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)を3回TKOで下している。また、3戦目も3月25日に、WBC世界バンタム級13位・ヨドチャンチャイ・ナコンルアンプロモーション(33)=タイ=との対戦が内定している。
この2戦に勝てば、世界王座挑戦圏の世界ランク15位以内入りが濃厚だ。所属ジムの萩森健一マネジャーは、高校史上初のアマ7冠で東洋太平洋ライトフライ級9位の井上尚弥(大橋)を意識。久保は「ボクシングに転向してレベルの高さを痛感してますが、てっぺんを獲りたい。相当きつい相手ですが、チャンスだと思ってます」と意欲を示した。