“野人”中西、完全復活のギブアップ星

 「新日本」(4日、東京ドーム)

 昨年10月に長期休養から復帰した中西学(45)が、スペシャルタッグマッチでカムバック後に初めてのギブアップを飯塚高史(46)から奪った。飯塚との“抗争”を繰り広げてきたテレビ朝日・野上慎平アナウンサーをリングに上げ、飯塚へ見舞うラリアートをアシストするなど完全復活をアピール。03年の大みそか以来の対戦となった曙とボブ・サップも肉弾戦でスタンドをどよめかせた。

 13年の新春に“野人”中西が高らかに完全復活の雄叫びを上げた。飯塚にさんざん痛め続けられてきた野上アナウンサーを従えて入場。ゴング前から花道で早くも両軍が入り乱れてモミクチャの展開。その中でもストロングマン、MVPがパワフルな攻めでペースをつかみ中西が145キロのサップをアルゼンチン式背骨折りでかつぎ上げていきなり見せ場を作った。

 11年6月に首に重傷を負い、1年4カ月にも及ぶ長期欠場から10月にようやく復帰。しかし、自力でのピンフォール、ギブアップを奪うシーンがなく、復調の道のりは険しいかと思われた。しかし、この日は以前の力強い野人ファイトがよみがえった。ラストは飯塚をつかまえて再びアルゼンチン式背骨折り。パートナーたちのアシストもあって、ついにギブアップを奪った。

 「ギブアップを奪うのは誰でもよかった。でも、飯塚から取れて本当に良かった。最高のパートナーに助けられて、最高の形で取れた」。

 試合後も心強い仲間たちへの感謝を忘れなかった中西。「これからも元気な姿を見せていく」と全力で突っ走ることを誓った。

 そして、03年大みそかに名古屋ドームでの一騎打ち(サップの1回KO勝ち)以来のリングでの遭遇となった曙とサップ。ド迫力の体当たりなどで観衆を沸かせたが、ほとんど見せ場はなし。「久しぶりに肌を合わせたけど迫力はあったね。でも、もう少し絡みたかった」と曙。リベンジをかけた再戦へ、意気込みを見せた。

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