棚橋、死闘制しV6!“時代”守った

 「新日本」(4日、東京ドーム)

 メーンのIWGPヘビー級選手権は王者・棚橋弘至(36)が、挑戦者のオカダ・カズチカ(25)をハイフライフローで破り、6度目の防衛に成功した。13年を快勝発進した棚橋は、自身の持つIWGP王座防衛記録11回を更新すると宣言した。ダブルメーンのIWGPインターコンチネンタル選手権は王者・中邑真輔(32)が関節技に苦しみながらも、最後はボマイェで桜庭和志(43)の挑戦を退けた。

 棚橋が時代を守った。手に汗握る30分以上の死闘。一度は返されたハイフライフローで宙を舞い、オカダの勢いを止めてみせた。

 「棚橋、最高!」のコールがすべてを証明した。パワーの源とする観客からの“愛”を受け止めた棚橋は「時代は変えるものじゃなく、動かしていくものだとオレは思ってます。だから、もう少しだけ棚橋王者時代にお付き合い下さい」と最高の笑顔で応えた。

 1年前の東京ドームから始まった新たなライバルストーリーに、ひとまず決着をつけた。昨年の1・4で凱旋試合を制したオカダから挑戦を表明された。2月のタイトル戦で王座を奪われ、6月に奪還。しかし、オカダはG1を制してプロレス大賞MVPまで獲得。成長した若武者にのみ込まれそうになったが、耐えてみせた。一撃必殺のレインメーカーを防ぎ、相手得意のツームストンドライバーを放って流れを変えた。

 「東京ドームを経験している分、(オカダより)オレの方が有利だったね」。この日で1・4は3年連続7度目のメーンとなり、武藤を超えて単独トップに立った。華のある“逸材王者”は数字にこだわる。快勝スタートを切った13年の目標を聞かれると、「(IWGPの)防衛記録『11』。オレの記録を破るのはオレしかいない」と言い切った。突破していく相手として、G1で敗れたアンダーソンの名前を挙げた。

 「IWGPにかかわるすべての記録を作る。誰も追いつけないようにぶっちぎります」。力強く宣言した棚橋が新日本を、プロレス界を守っていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス