洋太始動!V3戦シーサケットに照準
ボクシングのWBC世界スーパーフライ級王者の佐藤洋太(28)=協栄=が15日、都内の所属ジムで2013年の始動をした。ジムの金平桂一郎会長(47)は佐藤の3度目の防衛戦の相手として、同級10位シーサケット・ソールンビサイ(26)=タイ=陣営と交渉を始めるため、19日にタイへ渡ることを明言。3月か4月上旬に国内開催を目指す方針だ。
“マジカルボックス”がV3へ動きだした。金平会長は佐藤の今年の方針を「できれば年4試合したい。次戦を3月中か4月頭にできれば、こなせると思う。佐藤はスーパーフライ級最強を目指すと言っているので、そこへ向かって行きたい」と説明した。
次戦相手はタイのシーサケットが濃厚だ。戦績は16勝(15KO)1敗1分けと高いKO率を誇る。残り1つのオプションを保有するプロモーター傘下の選手で佐藤が最強ロードを歩むためにはクリアしなければならない相手。佐藤の過去3度の世界戦がすべて判定ということもあり、敵地開催は避けたいところだ。
金平会長は19日にタイへ渡り交渉を開始する。「向こうはタイでやらせる気でしょうが、こっちは王者なのでメリットはない。きつい交渉になると思う」と覚悟を示した。
この日の佐藤は、6ラウンドのスパーリングなどで初練習。シーサケットの印象については「小さくて、細くて、弱そうに見えるけど、そういうのが危ないかもしれない。リングに立つとオーラを出すヤツとかいますから」と警戒した。
以前から4団体統一を目標に掲げている。「日本に2人の王者がいることは異常。IBF、WBOは手を出しにくいので、まずWBAからつぶしたい」。WBA同王者・河野公平(ワタナベ)との統一戦に強い興味を示した。目標実現のためにも、次戦を早く通過してしまいたい。