孤立無援の船木、前哨戦で諏訪魔に屈す
「全日本」(23日、後楽園ホール)
3・17両国国技館大会で3冠王座を懸け激突する船木誠勝(43)と諏訪魔(36)が、4対4のイリミネーションマッチで前哨対決を行い、挑戦者の諏訪魔が船木を仕留めた。
両軍2人が脱落し、船木、曙(43)対諏訪魔、ジョー・ドーリング(30)の戦いに。曙がドーリングに突進をかわされ、トップロープから転落して失格。孤立無援となった船木は奮闘したものの、徐々に劣勢に。諏訪魔のバックドロップ、コーナーへの串刺しラリアート、投げっぱなしジャーマン、ローリングラリアートを立て続けに浴びた。カウント2でしのいだが、ドーリングのレボリューションで虫の息となり、最後は諏訪魔のスリーパーに沈んだ。
昨年9月に船木のハイブリッドブラスターを浴び、3冠奪回に失敗している諏訪魔は「こんなイリミネーションルールでお前に勝ったからって、認められねえ。次の(3・10)後楽園、KOのみの勝負をしよう」と要求。完全決着ルールで勝利し、両国での本番を前に王者の心を折る構えだ。