宮尾綾香が美女対決を制して初防衛
「WBA世界女子ライトミニマム級タイトルマッチ」(26日、後楽園ホール)
宮尾が美女対決を制して初防衛‐。“ボクシング界の上戸彩”で王者の宮尾綾香(29)=大橋=が“ボクシング界の井川遥”で挑戦者の秋田屋まさえ(34)=ワイルドビート=を3‐0の判定で下し、初防衛に成功した。偶然のバッティングで3回に秋田屋が出血、4回には宮尾がダウンするなど壮絶な展開になったが6回にダウンを奪うなど宮尾がポイントで上回った。
初防衛に成功しても、宮尾に笑顔は少なかった。「やりたいボクシングができなかった。自分が未熟。スピードとか、手数とか、『これが女子か』と言ってもらえるスマートな戦いをしたい」と今後の奮起を誓った。
試合は体格で勝る秋田屋に、宮尾が左ジャブを的確にヒットさせて主導権を握った。3回にバッティングで秋田屋が右目上を負傷してからは、壮絶な激突になった。6回に宮尾が右ボディーでダウンを奪うなど、最大で7ポイント差をつけて判定勝ちに持ち込んだ。
所属ジムの大橋会長は女子ボクシングの人気向上につながる美しい戦いを期待したが、「離れて手を出したり、頭突きで血を流したり、あれじゃ女子の未来はない」と酷評。次戦はオプションを持つ前王者の安藤麻里(フュチュール)との防衛戦を予定している。