大日本・宮本、故郷で王座奪還じゃ

 「デイリー後援・大日本」(17日、広島産業会館東館)

 大日本の広島“大”熱狂プロレス(デイリースポーツ後援)が17日に広島市南区の広島産業会館東館で行われる。メーンで石川修司(37)=ユニオン=の持つBJW認定デスマッチヘビー級王座に挑戦する宮本裕向(30)=666=がこのほど、広島市中区のデイリースポーツ中国本部を急襲。廿日市市出身の宮本は、地元大会をPRするとともに地方大会で初めて行われる王座戦での戴冠を誓った。

 宮本の眼光は鋭かった。デイリースポーツ中国本部で大暴れだ。本紙社員に卍コブラをかけ凶暴さをアピール。悲鳴をあげる社員に「コブラツイストと卍固めのコラボ。僕の得意技の一つなんです」と意気軒高に語った。

 廿日市市出身の第24代BJW認定デスマッチヘビー級王者として4度の防衛を果たした実力者。一度手放した王座を大日本が初めて地方で開催する王座戦で奪還する覚悟でいる。「地方で行うタイトルマッチの第1弾が地元の広島だったのでうれしい。石川選手は過去最高のチャンピオンだと思うけど、破らないと。地元ですからね」。初防衛となる195センチ、120キロの王者相手にも自信たっぷりだ。

 高校時代はやんちゃを繰り返した。夜遊びをして自宅に戻ってテレビをつけたらプロレス中継が目に飛び込んできた。「こんなスポーツがあるんだ」とプロレスの虜(とりこ)になった。社会に出て働き、金銭的にも困らない平凡な生活を送っていた。20歳を過ぎたころ「お金がなくてもいいから好きなプロレスをやろう」と決意。上京してWMF(現在解散)のレスラー募集を見てテストを受けた。

 その後、666に移籍し活躍、大日本プロレスにも参戦。06年にデスマッチデビューし、現在の地位を築き上げた。「デスマッチは普通のプロレスと違い形式が無限大。いろんなアイテムが使える」と蛍光灯や金網など危険が潜むリングにもひるむことはない。

 広島での一戦は特別なアイテムが用意されている。「広島名産のカキの殻を使ったデスマッチをします。広島でしかできない、過去に例のないデスマッチになると思います」とカキ殻デスマッチであることを明かした。

 地元での大会に「広島のファンと触れ合うこともできるし、プロレスを知らない友達も来てくれる」と故郷の声援をバックに王座を狙う。「血だらけになるんで、初めて見る人は衝撃的だと思う。一度見たら忘れられない。良くも悪くも…」。デスマッチを極めた挑戦者は、故郷での王座奪取に燃えていた。

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