一翔“空気読んで”KO宣言
ボクシングのWBA世界ライトフライ級王者の井岡一翔(23)と、WBA世界ミニマム級王者の宮崎亮(24)=ともに井岡=が21日、5月の連休後に行われる見込みの防衛戦に向けて、和歌山県白浜町で2泊3日の合宿を開始した。
一翔の辞書に“KO”はあっても、“KY”の2文字はない。11戦で7KOを重ね「そろそろKOしてほしいというタイミングを会場の雰囲気で感じる」と客席を気にする余裕も出てきた。「1ラウンドだったら、あまりにも早すぎる。難しいけど、そのタイミングでKOしたい」と、次戦は会場の空気を読みながら試合を進めるつもりだ。
「スピード、パワー、技術において、まだまだ伸びしろを感じる」と頼もしい限り。初日のこの日は、途中まで5キロの重りを付けたまま、長さ640メートルの白良浜を15往復した。合宿中はゴルフ場での走り込みなどで、下半身を徹底強化する。
昨年12月31日のロドリゲス戦は、1回にいきなりダウンを奪うと、6回にTKO。「大みそかも(雰囲気が)分かりましたよ」と不敵に笑った。会場のボルテージが最高潮に達したころ、観客の望むフィナーレを届ける。