山中、バラエティー番組でV3戦生中継
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(8日、両国国技館)
“深イイ試合”でV3だ!!王者・山中慎介のマルコム・ツニャカオとの3度目の防衛戦が、日本テレビ系で特別番組として生中継されることが2日、分かった。「1分間の深イイ話×ボクシング世界戦 緊急生放送2HSP」として、人気バラエティー番組の枠内で異例の形で放送される。山中は「深イイ試合をして勝つだけです」と高視聴率獲得を目指す。
お茶の間のファンに強さを見せつけたい。「1分間の深イイ話」は、出演者が“深イイ話”の映像を見た後、心のレバーを倒して“深イイ”か“う~ん”かを判定する人気番組。ボクシングファン以外の多くの人々も視聴することは間違いない。山中は「自分を売る最大のチャンスだと思う。“山中は強いな”と思われれば一番いい」と意欲を見せた。
当日の番組では、ゲストの元世界王者7人が“深イイ話”と試合の予想などを語って試合中継に入る。試合中も元王者たちが副音声で出演する番組構成。山中は「“う~ん”と判定されたら嫌ですね。しっかり勝って、後でゆっくり番組を見たい」と余裕を漂わせた。
裏付けはある。「状態は完ぺき。いつでも試合ができる」と調整は順調。既にスパーリングは148ラウンドを消化し、「いつもよりやれた。調子がいい証拠」と自信を深める。減量もリミットまで約2キロだ。
指名挑戦者決定戦を制したツニャカオは、2階級制覇を狙う元WBC世界フライ級王者。所属ジムの浜田剛史代表は「速くてうまい」と警戒し、「山中の左は簡単には当たらないだろう。技術戦で始まって打撃戦になると思う」と展開を予想する。担当の大和心トレーナーは「全体的にスケールアップしていて、左ストレートも間違いなく強くなっている」と成長に目を細める。
この日、練習を公開した山中は「楽な試合ではないのは分かってるが、自分の方が強い。中盤以降にKO決着できればいい」と自信をのぞかせた。“ゴッド・レフト”と呼ばれる左ストレートで、お茶の間に存在をアピールする。