オカダIWGP王座奪回!次は鈴木みのる
「新日本」(7日、両国国技館)
メーンのIWGPヘビー級選手権は挑戦者のオカダ・カズチカ(25)が、レインメーカーで棚橋弘至(36)を破り、昨年6月以来の王座奪回に成功した。試合後はマネジャーの外道(44)が次期挑戦者に鈴木みのる(44)を指名した。中邑真輔(33)はデイビーボーイ・スミスJr.(26)を下し、IWGPインターコンチネンタル王座の防衛に成功。ロブ・コンウェイ(40)のNWA世界王座に挑戦した小島聡(42)はベルト奪取に失敗した。
オカダが逸材王者を再び頂点から引きずり降ろした。スタミナ抜群のライバル対決は、1・4に続く30分超え。最後は年頭決戦を「(棚橋の)ミラクル」と言い切るオカダが、必殺のレインメーカーで歴史を動かした。
昨年のプロレス大賞で最年少MVPを獲得した25歳は、この日も大物ぶりを見せつけた。試合後、リング上で「1・4にミラクルが起きて…」と言った後に鼻をすすり、うれし涙?と思わせておいて「特にありません」といつものフレーズで締め、観客を沸かせた。
「(昨年)6月に負けて、1月も負けてIWGPは遠い…とは全く思いませんでした。(棚橋とは)レベルが違うんで、もっと頑張って下さいとしか言えない」。勝利会見でも余裕を強調したが、相手の意地は体に刻まれた。「右腕?痛くありません」というのは強がりで“宝刀封じ”の攻めに苦しみ、勝ち名乗りは左腕で受けた。宿敵とは今後も戦う運命にある。外道は「いつでも受けてやる」と明言した。
棚橋の前に借りを返すべき相手がいる。2月の広島大会で敗れた鈴木から「新日本の歴史は変わったけど、プロレス界は今も昔もず~っとオレの時代だ」と挑発を受けると、「あなたは僕がこれからつくる歴史のちぃ~さな踏み台になっていただきます」とニヤリ。5・3福岡での初防衛戦が決定的となった。
今後について聞かれ、「進化もしません。成長もしません」と即答したオカダ。昨年は4カ月天下だったが、レベルの違いを見せつけて長期政権を築いてみせる。