怪物・井上“20歳の誓い”は世界奪取
「ボクシング10回戦」(16日、後楽園ホール)
ボクシング史上初の高校生アマチュア7冠で、日本ライトフライ級6位の井上尚弥(大橋)が10日、20歳の誕生日を迎えた。横浜市内の所属ジムで、同級1位・佐野友樹(松田)とのデビュー3戦目(16日、後楽園ホール)へ向けた練習を公開し、20歳での世界奪取プランが浮上した。
「16日は、頭を使って駆け引きをする大人のボクシングをしたい」と話した井上。20歳の目標は「日本王座にからめればいい。その先は、実力次第で世界挑戦できれば」と控えめだったが、大橋会長は「20歳のうちに日本王座を取って世界挑戦。IBF、WBOでもいい」と言い切った。
いずれにせよ佐野戦は勝利が必須だ。スパーリングは過去最多の142ラウンドを消化するなど順調で、「判定でもワンサイド、KOなら自分の流れで倒す」と、勝利のイメージを描いた。
試合はフジ・関西系でゴールデンタイムに生中継される。7日は亀田興毅、8日には山中慎介らのトリプル世界戦が生中継されており、「3戦目ですが、世界王者にひけを取らない試合をしたい」と、好勝負を約束した。