佐藤、敵地V3戦へ特製シューズ準備
「WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(5月3日、タイ・シーサケット)
“滑らないボクシング”でV3だ。王者・佐藤洋太(協栄)が25日、都内の所属ジムで練習を公開し、敵地用の特製リングシューズでリングに上がることを明かした。
日本人世界戦未勝利の地・タイへ乗り込む佐藤は、挑戦者シーサケット陣営がリングをぬらして滑りやすくし、持ち味の足を封じる策略を想定。そこで、地下足袋にも使われている、滑りにくい飴(あめ)色ゴムを底に張ったリングシューズをメーカーに作ってもらった。さらに、それでも効果がなければ、「職人の命を守る道具なので間違いはない」と、地下足袋を着用する考えもあるという。
この日、佐藤は4ラウンドのスパーリングなどを行い、「調子はすごくいい。減量も順調」と、好調をアピール。挑戦者は8割近いKO率を誇るが「パンチは(V2戦の相手)赤穂より強くないと思う。赤穂にもパンチを当てられなかったから、自信はある」と話した。
報道陣から「相手は100%勝つと言っている」と知らされると、「世の中に100%のことはない。『オレは75%だ』と伝えておいてください」と、笑い飛ばした。佐藤は27日未明にタイへ出発する。