武藤、全日本社長復帰へ 白石氏と会談
全日本の武藤敬司会長が、オーナー兼社長に復帰する方向であることが30日、分かった。全株式を取得して昨年11月からオーナーに就任した企業再生支援会社スピードパートナーズの白石伸生社長との間で条件を詰めているという。
都内で会見した内田雅之社長によると、改革案で反発を招いた白石オーナー、武藤会長と約10日前に会談し「全日本を武藤さんにお返しするという話になった」と明かした。「残念ながら選手とオーナーの間に信頼関係がない。そこが致命的」とし、5月中をメドに白石氏から武藤会長への株式譲渡が完了した場合、内田社長は辞任するという。武藤会長は02年から社長を務め、11年6月、スーパー・ヘイト殴打事件の責任をとって辞任していた。白石氏は「株を持ち続ける可能性が4割、全日本にゆかりある方への売却が4割、武藤さんへの売却は2割」と話した。