河野、無念の陥落…痛恨減点で判定負け

 「WBA世界Sフライ級王座統一戦」(6日、大田区総合体育館)

 ダブルタイトル戦が行われ、スーパーフライ級は王者・河野公平(32)=ワタナベ=は同級1位の暫定王者リボリオ・ソリス(ベネズエラ)に0‐2の判定で敗れ、初防衛と王座統一に失敗した。

 あまりにも悔し過ぎる陥落劇だ。初防衛戦に臨んだ河野だったが、0‐2の判定負けでタイトルを失った。中盤以降はやや失速気味のソリスに対し、あくなき前進でロープまで押し込んで攻め続けた。優勢に進めたかにみえたもののジャッジの支持を得ることはできず、「ちょっと悔しいですね。勝ったと思ったんですが…。残念です」と気落ちした表情で声を振り絞った。

 2回に練習通りという右のショートカウンターで先制のダウンを奪った。しかし、8回にソリスの左フックを浴びてダウンを喫し、さらに10回にはローブローで痛恨の減点。明白なポイントを奪うため、ひたすら前に出てパンチを出し続けた。しかし、相手は巧みなクリンチで逃れ、ピンポイントで有効打を決めて河野の突進をかわす。「相手がクリンチした時に一緒に休んでしまった。あそこで攻めていれば」と高橋トレーナー。一進一退のまま終了したが、ジャッジの1人が引き分け、残りの2人は2、4ポイント差でソリスを支持していた。

 ここ数戦は、常に負けたら最後のつもりで戦ってきた。しかし、今後については「しばらく何も考えたくない」と進退は明言せず。渡辺会長は、「ローブローでの減点を含めて、判定についてはWBA本部に文書で抗議する。再戦も申し入れる」と、再試合を要求することを表明した。

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