村田プロ初戦は世界戦級 TVは13台
「日本スーパーライト級タイトルマッチ」(25日、有明コロシアム)
ボクシングのロンドン五輪ミドル級金メダリスト村田諒太(27)=三迫=が19日、東洋太平洋(OPBF)ミドル級王者柴田明雄(31)=ワタナベ=とのプロデビュー戦(25日、東京・有明コロシアム、ノンタイトル6回戦)へ向けて都内の三迫ジムで練習を公開した。大きな注目が集まる一戦とあって中継するフジ・関西テレビでは、世界タイトルマッチ級の規模で金メダリストの一挙手一投足をカバーする。
やはり金メダリストの注目度は抜群だ。この日の公開練習には約60人の報道陣が詰めかけた。そんな騒がしい雰囲気でも、村田はサラス・トレーナーとのミット打ち、サンドバッグ、パンチングボール、縄跳びと1時間にわたって入念に体を動かした。「練習の前に量って(契約ウエートの73キロまで)あと3キロ。たくさんの皆さんがいてジムの中が暑いので、汗もたっぷり出ました」とインタビューでも周囲を見渡すほどリラックスしている。
かつてない注目を集めるビッグマッチだけに、中継するフジテレビも力が入っている。解説は西岡利晃氏(元WBC世界スーパーバンタム級名誉王者)、ゲストに南京都高校の先輩でもあるWBC世界バンタム級王者山中慎介(帝拳)、そしてスペシャルゲストにボクシング通で知られる俳優の香川照之と豪華なキャスト。テレビカメラは13台と世界タイトルマッチ並みの規模。さらに場内には大型ビジョンが2台設置される予定で、天井カメラなど全方位からのリプレーで重量級の迫力をたっぷり味わうことができる。
1試合3ラウンドのアマ時代と比べて、今回は6回戦とはいえ村田にとって長丁場。サラス・トレーナーからは主にバランスを重視したアドバイスを受けている。「アマのままではダメだと思う。プロとして自信を持てるスタイルを目指したい。最大限にベストを尽くす」とキッパリ。減量も順調に進んでおり、あとはプロ仕様となった新しい村田諒太を披露するだけだ。