諏訪魔3冠V2!最後の3本ベルト死守
「全日本」(25日、大田区総合体育館)
メーンの3冠戦は諏訪魔(36)が潮崎豪(31)を破り、2度目の防衛に成功した。1989年4月18日、故ジャンボ鶴田さんが同じ大田区総合体育館でスタン・ハンセン氏(63)を下し、インターナショナル、PWF、UN王座を統一して初代王者に君臨してから24年。3本のベルトは馬場家に返還され、1本化される。第46代王者・諏訪魔の次期防衛戦は10・27両国国技館大会が有力。王道マットの新たな歴史がスタートする。
3本のベルトを最後に抱きしめたのは、生え抜きエースだった。ライバル・潮崎との35分の大激戦を制すと、腰にPWFを巻き、右肩にUN、左肩にインターナショナルをかけ、感慨深そうな表情を浮かべた。
紙一重の差をものにした。新生・全日本初戦の7・14後楽園で苦杯をなめた相手のゴーフラッシャー、月面水爆を浴び、土壇場に追い込まれた。しかし、3冠の節目に負けられなかった。「このベルトに対する思いが、少しだけオレの方が大きかったかな」。6月いっぱいで武藤派と分裂した全日本で、真っ先に残留を表明した諏訪魔から白い歯がこぼれた。
幼少時からの全日本ファン。神奈川県藤沢市から日本武道館などに足を運び、故ジャイアント馬場さん、鶴田さんの戦いも脳裏に刻まれている。この日、24年前に鶴田さんがハンセン氏を相手に王座統一した会場で鶴田流のバックドロップ、ハンセン氏の代名詞・ラリアートを披露。歴史の土台をつくった先輩に捧げた。
10月にも予定される3度目の防衛戦は新ベルトを巻いて臨む。試合後、全日本コールを浴びて感激した王者はリング上から「新しいベルトの価値を上げていくため、精いっぱい熱いファイトを約束します」と誓った。
会見の最後に大きく息を吐いた。「3本のベルトの最後の大仕事に立ち合えた。きょうはこのベルトと一緒に寝たい」。全日本を誰よりも愛する男が、今後も大黒柱として王道マットを支える。
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