村田、次戦は国内で世界ランカー級と
ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダリスト、村田諒太(27)=三迫=がプロデビュー戦での2回TKO勝ちから一夜明けた26日、都内で会見した。東洋太平洋同級王者・柴田明雄(31)=ワタナベ=とのノンタイトル6回戦に完勝し、注目度が増すことは確実。プロ第2戦は年内に国内で行うことが有力だ。
傷ひとつ見当たらないさわやかな顔。プロデビュー戦に快勝し、前夜はよく眠れたという村田は、ダメージがなかったこともあって午前中は半身浴で汗を流してきた。
「勝ててうれしかったけど、課題はたくさんある。でも、それは伸びしろがまだあるということ。これからのトレーニングがますます面白くなるな、と感じた」。さらなる進化へ手応えをつかんだ様子だった。
2回TKO勝ちという強烈なインパクトを与え、これまで以上に注目を浴びることは間違いない。「それはみんなが通る道。壁を越えなければいけない。自分はアマ時代でも周りから研究されながら日本一を守ってきたので」。プレッシャーを歓迎するような強心臓ぶりをアピールした。
米国興行最大手「トップランク」社と共同で村田をプロモートする帝拳ジムの浜田剛史代表は、次戦について年内に国内でもう1戦すると明言。相手に関しては、元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者石田順裕(グリーンツダ)、日本同級王者湯場忠志(都城レオスポーツ)が名乗りを上げているが、同代表は「日本(の重量級)で一番強いと思われる柴田選手に勝ったのだから」と、日本人選手との対戦にやや否定的な見解だった。
ノンタイトル戦とはいえ、現役の東洋太平洋王者に圧勝。いきなり世界ランク入りする可能性もあるだけに、「皆さんが納得するような選手とやらせたい」と、世界ランカー級の強豪とのマッチメークを示唆した。