空牙が新団体「道頓堀プロレス」旗揚げ
元大阪プロレスの空牙(クーガー)が1日、大阪市中央区の道頓堀アリーナで「道頓堀プロレス」を旗揚げした。これにより、東梅田に本拠地を置く大阪プロとの“キタvsミナミ”の対立図式が明確となった。
空牙は4月末の大阪プロ退団後、ミナミで放置状態だった古巣の元本拠地を再生させ、6月から自主興業を開催。7月には運営組織「道頓堀エンターテイメントシステム(DES)」を設立し、団体化へ準備を進めてきた。念願の旗揚げに、空牙は「6月に自主興業を始めた時から旗揚げを目指していた。DESでは伝わりにくかったと思うが、これで団体としてPRしやすくなる」と満足げな表情を浮かべた。
荒天の影響か満員御礼とはならなかったが、質の高い試合内容にファンは大歓声。ご当地レスラー・太陽塔仮面も新登場し、今後の展開を期待させる船出となった。
発表されている9月、10月の興業はDES体制時と変わらず、ほとんどが時間まで大阪プロとバッティング。これまで多くを語らなかった空牙だったが「まあ、ぶっちゃけ意識してないわけがない。大阪プロを意識するなというのほうが無理でしょ」と、初めて古巣への対抗心を吐露。その上で「同じ大阪にある団体なので。大阪、関西から盛り上げていければ」と相乗効果を期待した。
ファンの思いを置き去りにしている感もある“大阪南北プロレス戦争”は激化の一途。その行く末は果たして‐‐。