「ＷＢＡ世界ミニマム級王座統一戦」（１１日、ボディメーカーコロシアム）

　ボクシングのダブル世界戦の調印式と前日計量が１０日、大阪市内で行われ、ＷＢＡ世界ミニマム級王座統一戦に臨む王者・宮崎亮（井岡）、暫定王者ヘスス・シルベストレ（メキシコ）は一発クリアした。

　自分から売ったけんかの始末はきっちりつける。「向こうも暫定のベルトを持っている。男として気にくわないので、一つにまとめて真の王者になります」と宮崎。ミニマム級ラストマッチへ気合を入れた。

　今回も減量に苦しみ、計量の直前はジム関係者の監視の下、ホテル生活を強いられた。第一関門の計量を終えると、バナナ２本をあっという間に平らげた。「（ミニマム級で）３回の減量の中で一番きつかった。これで試合に勝てば、もっと笑顔になれる」。“最後の苦しみ”を乗り越えて、充実した表情を浮かべた。

　暫定王者との決着を井岡一法会長に直訴して、同級卒業を１試合遅らせた。「ボクシングですけど、けんかですからね。負けないですよ絶対」。同じ階級にベルトは２本もいらない。