村田諒太が狙うミドル級でクイリンV2
「WBO世界ミドル級タイトルマッチ」(26日、アトランティックシティー)
ボクシングのWBO世界ミドル級タイトルマッチが26日、米国ニュージャージー州アトランティックシティー、ボードウォーク・ホールで、ホプキンス対ムラート戦のセミファイナルで開催され、王者のピーター・クイリン(米国)が、同級9位の挑戦者ガブリエル・ロサド(米国)に10回40秒負傷TKO勝ちを収めた。
クイリンが2回に左フックでダウンを奪うも、ロサドもその後はアグレッシブに応戦。しかし10回途中にクイリンのパンチで浴びたロサドが左目をカットし、この時点でレフェリーが試合をストップした。
終了時点の採点では大きくリードを奪っていたものの、中盤は良いパンチを浴びる場面も多かったクイリンはこれで30戦全勝(22KO)。デビュー以来の連勝記録を更新したが、試合後には「楽な戦いではなかった」と苦戦は認めた。2度目の防衛に成功したクイリンはWBA王座のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)とともにミドル級最強との声も多い。日本では8月にプロデビューしたロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太(三迫)がミドル級で世界の頂点を狙っている。
一方、28戦21勝(13KO)7敗1NCとなったロサドは「相手を効かせることができていたのに。(不運な負け方が続き)自分がまるで(映画「ロッキー」の)ロッキー・バルボアのように感じる」と語り、即座の再戦希望を訴えている。