山中、左でKO宣言 和毅との統一戦へ
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(10日、両国国技館)
王者・山中慎介(帝拳)が1日、都内の所属ジムで、5度目の防衛戦へ向けて練習を公開した。得意の左ストレートでKO勝利を宣言するとともに、前日にWBO同級王者・亀田和毅(亀田)が団体王座統一戦での対戦を「いつでもOK」と発言したことについて、「できればいい。盛り上がるのは間違いない」と受けて立つ構えを示した。
和毅よ、かかってこい。山中が同一階級の日本人世界王者の言葉に反応した。和毅は前日の初防衛戦発表の会見で、「次に指名試合、その次は統一戦か階級を上げる」と話し、相手候補となる山中との対戦を「いつでもOK」と明言。山中は「もちろん、頭には入れてます。まだ先ですけど、来年できればいい」と冷静に話した。
もちろん、両者のテレビ中継局が違うため、その調整などの問題がある。山中も8月にV4戦後に観戦した和毅に対戦を呼びかけたが、実現への動きがなかったこともあり、「何度も言ってることなんですけどね」と苦笑い。だが、「盛り上がるのは間違いない。日本人同士なんで」と気持ちは前向きだった。
そのためにはV5が条件。「まず目の前の試合に集中する。勝ってからですね」と気を引き締める。調整は「調子はすごくいい」と手応え十分。減量もあと2キロと順調だ。
約2年ぶりに右構えとの対戦も「今は違和感ない」と不安なし。逆に、大和心トレーナーが「右構えの相手の方がジャストミートする」と得意の左ストレートが生きる。山中は「ゲバラはよく動く選手なので、どうつかまえるか。でも、一発効かせれば効く。KOで勝ちます」と宣言。豪快勝利で統一戦へつなげる。