山中、挑戦者の“弱点”ボディー攻める
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(10日、両国国技館)
予備検診が7日、都内で行われ、5度目の防衛戦に臨む王者・山中慎介(帝拳)、挑戦者アルベルト・ゲバラ(メキシコ)はともに異常なしと診断された。身長で3センチ、リーチで4センチ、いずれも山中が上回った。
初めて対戦相手と顔を合わせた山中は、「思ったより全体的に小柄な印象ですね」と話した。さらに大和心トレーナーと相手の体つきを入念にチェック。「ちょっとボディーが薄い感じ」と、攻略のポイントを示唆した。
強烈な左の一撃で倒すパターンが目立つが、上下の打ち分けも常に意識している。ボディー打ちでフットワークを武器とするゲバラの足を止め、最後は“ゴッド・レフト(神の左)”で仕留めるKO劇を思い描く。
リミットまであと1・5キロと減量も順調で、昼食にはおにぎりとスープを食べたほど。仕上がりに関しても全く不安はなく、この日は休養日にあてた。4連続KO防衛に向けて、死角は全くないといっていい。