江藤TKOで初防衛失敗 病院直行
「WBA世界暫定フライ級タイトルマッチ」(29日、チョンブリ)
暫定王者の江藤光喜(25)=白井・具志堅スポーツ=は、挑戦者で同級12位のヨドモンコン・ポーセーンチップ(タイ)に12回52秒のTKOで敗れ、初防衛に失敗した。江藤は12回に連打を浴びてダウンを喫し、レフェリーが試合を止めた。日本ボクシングコミッション(JBC)は正当な理由のないWBA暫定王座を認めていない。
ダメージを受けた江藤は担架で運ばれ、病院に直行した。所属ジムの具志堅用高会長は「終盤にばてた。暑さにまいった」と分析した。
さまざまな角度からパンチを放ち、順調に滑り出した。しかし、6回にダウンを奪われた。ホームの声援に後押しされた挑戦者に流れが傾いていった。
反撃を試みても、大振りのパンチは当たらない。12回にラッシュを仕掛けられると、耐えられずに突っ伏した。具志堅会長は「相手は地元の応援で勢いに乗った。防御に差が出た」と分析した。
今回は敗れたが、8月に日本男子選手が1分け17敗だったタイでの世界戦で王座を奪取したことは色あせない。具志堅会長は「しばらく休ませて日本や東洋太平洋(王座)でチャンスがあればやっていきたい」と語った。