田上社長引退…四天王“そろい踏み”
「ノア」(7日、有明コロシアム)
ノアの田上明社長(52)が引退試合を行い、25年間のレスラー人生にピリオドを打った。ラストマッチを勝利で飾り、胸を真っ赤に腫らしたまま臨んだセレモニーには“四天王”としてしのぎを削った川田利明(50)、小橋建太氏(46)も駆けつけた。田上社長が故三沢光晴さんの遺影を手にし、リングで最後の“そろい踏み”。大歓声の中、2人と笑顔で握手を交わした田上社長は「本当に感無量」とかみしめるように話した。また、本人には内緒で長男・豊さん(24)、長女・菊乃さん(16)が登場。娘から感謝の手紙を読み上げられた。
昨年7月22日の両国国技館大会以来、1年5カ月ぶりの試合は入場から大・田上コールに包まれた。天龍源一郎(63)とチョップを打ち合い、初対決の藤波辰爾(59)には蹴りをぶち込んだ。最後は元付け人の杉浦貴(35)らのアシストを受け、井上雅央(43)に『オレが田上』を爆発させた。大相撲から転向し、一時代を築いた名レスラーは「ホッとした。オレのプロレスは終わったな」と柔和な笑みを浮かべ、「社長業に集中する」と後進の育成を約束した。