オカダ、天龍以来25年ぶりのMVP連覇

 今年度のプロレス大賞(東京スポーツ新聞社制定、デイリースポーツ社など選定)の選考会が9日、都内で開かれ、新日本のオカダ・カズチカ(26)が2年連続で最優秀選手賞を受賞した。MVPの連覇は、1986~88年にV3を達成した天龍源一郎以来。年間最高試合には、新日本8・4大阪大会のG1公式戦、中邑真輔対飯伏幸太が選出された。殊勲賞はGHCヘビー級王座の年間最多防衛(9回)を達成したノアのKENTAに決まった。

 快挙にも顔色一つ変えなかった。天龍以来、25年ぶりの連続MVPに、オカダは「当たり前の結果と思っております」と言い放つと、選出する報道陣に対して「来年も再来年も自然に取ってしまうと思うので、“殿堂”入りを考えてほしい」と異例の要請をした。

 再び隆盛を迎えた新日本をけん引するIWGP王者は、伝説のレスラーたちさえも上から見下ろす。連続MVPは、アントニオ猪木、ジャンボ鶴田、天龍だけ。オカダは「その3人は、僕と同じ時代じゃなくて良かったなと。同じ時代なら(記録は)できていない。僕に感謝してほしい」と豪語した。

 昨年は初戴冠したIWGP王座を2度防衛した実績で受賞し、今年は4月のベルト奪回からすでにV6と格段の進歩ぶり。それでも、「去年との違い?一つ年を取っただけ」と素っ気なかった。エース街道をばく進するレインメーカーはまだ26歳。備える能力、伸びしろは計り知れない。

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