一翔、ムキムキ胸囲自己最高89センチ

 「WBA世界Lフライ級タイトルマッチ」(31日、ボディメーカーコロシアム)

 予備検診が29日、大阪市内で行われた。王者・井岡一翔(24)=井岡=の胸囲は、前回9月のV2戦より3・6センチアップし、自己最高の89センチとなった。来年の3階級制覇に向けた“卒業戦”へ「勝利を確信している」と言い切った。

 驚異のパワーアップが、ムキムキの値として示された。胸囲が自己最高の89センチを示し、挑戦者を5・8センチも上回った。診察した多根医師が「胸の厚さ。ライトフライ級の体格になった」と口にしたほどだ。

 5月のV1戦時から地道に続けた加圧トレの効果が表れた。王者は「減量しても力強いパンチが出る」と断言。父でトレーナーの一法会長は「(今回は)背中が痛い。芯にくる」と、ミット打ちの相手を務めながら成長を感じていた。

 V3を達成し、来年3階級制覇に挑むのが既定路線。大一番に向け、肉体を究極まで磨き切った。

 検診後はジムに戻り、最後の練習を約2時間行った。普段は完全休養とする日曜日の練習は「中学生の時以来」と言う。「決めたことはやり切った」と充実感を漂わせた。

 18勝無敗、15KOを誇る最強の挑戦者だが王者には通過点でしかない。「高いレベルで戦える。勝つことは自信より確信。KOは自然と生まれる」。3年連続大みそかKO勝利を予告した。

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