オカダV7防衛 G1覇者・内藤を撃破

 「新日本」(4日、東京ドーム)

 IWGPヘビー級選手権は王者オカダ・カズチカ(26)が内藤哲也(31)をレインメーカーで破り、7度目の防衛に成功した。ファン投票で中邑真輔(33)‐棚橋弘至(37)のIWGPインターコンチネンタル戦に大トリを奪われたオカダが、新日本の頂点に君臨する意地でG1覇者を仕留めてみせた。中邑‐棚橋戦は棚橋が勝利し、新王者となった。

 3万5000人の大観衆におのれの力は見せつけた。中邑‐棚橋戦を残す場内がざわつく中、ベルトを手に引き揚げたオカダは「今のがIWGPヘビーの試合だ!今のがIWGPヘビー級チャンピオンの実力だ。IWGPチャンピオン、なめんじゃねえぞ」と怒りの形相でまくしたてた。2年連続プロレス大賞に輝いたプライドを爆発させた瞬間だった。

 新春から約30分の激戦。昨夏のG1を制した内藤に苦しめられた。闘龍門を経て07年に新日本入りしたオカダは、06年5月デビューの内藤を「新日本にもこんないい選手がいるんだ」と感じていたという。2人は都内の寮で相部屋になり、仲良く未来のトップを目指した。07年8月26日、岡田かずちかとしての新日本プレデビュー戦は内藤に敗れた。あれから6年5カ月。内藤が15歳から抱く「新日本の主役になる」という夢をレインメーカーで打ち砕いた。

 「夢より金でしょう」。先輩を置き去りにエース街道をばく進するオカダは、事もなげに言い切った。昨年4月に王座奪回してから9カ月。長期政権を築き、黄金時代を再興しつつある新日本に大きく貢献している。

 14年、さらに躍進を目指す団体は5月に11年ぶりの横浜アリーナ進出、8月10日には西武ドーム初進出も決まった。「今年、いろんなところでビッグマッチが決まりましたね。しっかり、すべての会場でオレがチャンピオンとしてしっかり金の雨を降らしてやるからな。覚えとけ!」。26歳の若き王者が、プロレス界の歴史すべてを塗り替えそうだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス