棚橋が新王者「14年は攻めます」

 「新日本」(4日、東京ドーム)

 ファン投票の結果でトリを飾ったIWGPインターコンチネンタル選手権は棚橋弘至(37)が中邑真輔(33)を破り、新王者となった。ダブルメーンの第1試合として行われたIWGPヘビー級選手権は王者オカダ・カズチカ(26)がG1覇者の内藤哲也(31)を破り、7度目の防衛に成功した。両王者の次期防衛戦は2・9広島、2・11大阪が候補に挙がりそうだ。

 黄金カードの新時代が始まる。棚橋が王者・中邑を下してIWGPインターコンチネンタル王座を奪取。4年連続の東京ドームのメーンを4連勝で飾るとともに、通算対戦成績を6勝6敗1分けの五分に戻した。

 IWGPヘビー級戦を押しのけてファン投票でメーンに選ばれた一戦は、期待通りの熱戦となった。棚橋が場外ハイフライフロー、中邑が前後からのボマイェ2連発など、お互いが気迫とともに、余すところなく持ち味を出す一進一退の攻防。最後は棚橋がテキサスクローバーホールドで長時間締め上げ、ハイフライフロー2連発でトドメを刺した。

 棚橋は昨年を上回る3万5千人の観衆に向かい、「プロレスを信じて、ここまでやってきて本当に良かった」と、感謝の雄たけび。勝利のパフォーマンスであるエアギターの音色をとどろかせた。

 ドームのメーンを2度飾るなど黄金カードと呼ばれた2人の戦いが、2年4カ月ぶりに実現。棚橋は「特別な相手なので、ホッとした」と振り返り、中邑の再戦希望を伝え聞くと「オレと中邑はもっと上に行ける。さらなる高みに登るためにやってもいい」と前向きな姿勢を示した。

 中邑によって“新しい価値”が付加された白いベルトを「ゼロだった王座をドームのメーンまで押し上げたのは中邑の功績」と評価。昨年10月にIWGP王者オカダに敗れ、同王座戦線から撤退したこともあり、「IWGPには無縁なので、この白いベルトにすべてを注ぎます」と進む道を定めた。「14年は攻めます。新日本はオレを中心に回っていきます」。今年は棚橋の年にする。

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