ボクシングの日本ヘビー級王者・藤本京太郎（２７）＝角海老宝石＝と、北京五輪柔道男子１００キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧（２７）が１６日、都内でボクシングルールのスパーリング（３分５回）を行った。また、京太郎は、元ＷＢＡ世界スーパーウエルター級暫定王者でヘビー級に転向した石田順裕（３８）＝グリーンツダ＝の挑戦を受けることを明言した。

　元世界王者の階級を超えた挑戦にＫＯ宣言で応えた。京太郎の２度目の防衛戦の相手について、所属ジムの萩森健一マネジャーは「石田選手が日本ランクに入れば、すぐ交渉を始める」と明言。今月下旬のランキング委員会で石田の日本ランク入りが認められれば、４月３０日に後楽園ホールで行う見通しだ。

　石田は昨年１２月にミドル級からヘビー級に転向。１１日に日本ランク入りの公開査定スパーリングを行い、客席にいた京太郎に挑戦を要求していた。京太郎は「引退をかけて並々ならぬ覚悟でくると思うが、ＫＯで沈めてあげれば向こうも気持ちがいいでしょう」と、１１歳上の相手に引導を渡すと予告した。

　石井とのスパーリングではスピード、テクニックで圧倒。「スピーディーで、ガードもいい。いろんなところを変えていけばレベルアップする」とアドバイスした。２人は同じ８６年生まれの大阪出身で、他にも亀田興毅（亀田）、大相撲の豪栄道ら有名人が多く「みんなで格闘技界を盛り上げたい」と呼びかけた。