王者・棚橋が白いベルト初防衛に成功
「新日本」(9日、広島サンプラザホール)
棚橋弘至(37)が中邑真輔(33)を破り、IWGPインターコンチネンタル王座の初防衛に成功した。昨年2月10日の広島大会ではIWGPヘビー級王者としてメーンを締めた棚橋が、ベルトの色を黒から白に変えて、ファンの心をわしづかみにした。王者としての“エアギター”パフォーマンスは1年ぶり。「ちょうど1年か。長かったね。戻ってきました」と、目尻を下げた。
中邑との14度目の対決を制し、05年1月4日の初対決以来、初めて白星を先行させた。ハイフライフローを返されたが、飛龍原爆で宿敵を沈めた。「これからは本当の意味でオレが追いかけられる番」と胸を張った。
中邑が磨いてきたベルトを大事そうに抱きしめた。「(奪った)1月4日から1カ月ちょっと。所持する時間が長くなるほど、人の記憶は新しく塗り替えられる。今の進む道はこれしかない」。逸材エースに白いベルトが似合ってきた。