小関桃、具志堅氏に並ぶV13戦へ闘志

 「WBC女子世界アトム級タイトルマッチ」(3月3日、後楽園ホール)

 女子ボクシングのトリプル世界戦が3月3日に東京・後楽園ホールで開催されることが14日発表され、WBC女子世界アトム級王者の小関桃(31)=青木=は挑戦者の同級10位アンゴー・ワンソンチャイジム(17)=タイ=を相手に、元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高に並ぶ13度目の防衛戦に臨む。WBA女子世界ライトミニマム級王者の宮尾綾香(30)=大橋=は4度目、IBF女子世界ライトフライ級王者の柴田直子(32)=ワールドスポーツ=も初めての防衛戦を行う。

 小関はすでに戦闘モードに入っていた。決戦まで約2週間、調整も最終段階に入っている。「ちょっとピリピリしています」と表情を引き締めた。

 挑戦者アンゴーの経歴に警戒心を強めている。1996年10月生まれの17歳ながら、ムエタイでアマ・プロを通じて70戦66勝4敗の実績。ボクシングに転向後も5連勝で、今回が初めての世界挑戦。「右のパンチが強いし、リーチがあって伸びてくる。未知数の部分が多く不気味です」と分析する。

 数日前に具志堅氏から電話で「記録を作れ。応援しているぞ」と激励を受け、モチベーションは高まってきている。「私が勝つことで具志堅さんの話題が掘り起こされるようになれば」。不滅といわれたV13に34年ぶりに並ぶか。伝説のカンムリワシに追いつく瞬間が迫ってきた。

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