村田、真央に刺激「日本を元気に」!
「ボクシング8回戦」(22日、マカオ)
前日計量が21日、開催地マカオのホテル、ベネチアン・マカオ内で行われ、プロ3戦目となる村田諒太(28)=三迫=は73・2キロ、対戦相手のカルロス・ナシメント(36)=ブラジル=は72・8キロでともに1回目でパスした。村田はソチ五輪フィギュアスケート女子のフリーで感動的な演技を見せた浅田真央に刺激を受け、日本を元気にするようなファイトシーンを見せることを誓った。
海外デビューの華やかな舞台の第一関門を突破。村田は「いいもんですね。もっと大きな舞台も経験したいし、気持ちが盛り上がる。3戦目にして気持ちがコントロールできるようになった」と、余裕の笑みを浮かべた。
決戦の地コタイアリーナは世界6階級制覇のマニー・パッキャオ(フィリピン)も試合を行った1万5000人収容の大会場。だが、「ボクはどこの舞台に立っても緊張するタイプじゃないと思う。むしろ、本番を楽しみにしている」と、動じることはなかった。
話はソチ五輪で感動を呼んだ浅田真央にも及び、「見てないですが、彼女は日本を元気にする特別な力を持っている。ボクもそういう存在になれるように頑張りたい」と、“ボクシング界の真央”となることを誓った。
計量では相手のナシメントと上半身裸で対面。自身が身長で6センチ上回るが、「ジャブと距離を取る練習をしてきたので、それを出せるようにしたい。相手はズングリしてる分、パワーと外国人特有のバネがあると思う。相手の得意な展開にならないようにしたい」と、気持ちを引き締めた。いよいよ“金の拳”が世界への第一歩を踏み出す。