“人間風車”ビル・ロビンソンさん死去
元人気プロレスラーのビル・ロビンソン氏が3日に心不全のため、米アーカンソン州の自宅で亡くなったことが4日、分かった。75歳だった。ロビンソン氏は68年に初来日し、相手の両腕を抱え、風車のように自らの後方に投げるダブルアーム・スープレックスの名手として、「人間風車」の異名を取った。75年12月には新日本でアントニオ猪木・現参院議員と名勝負を演じるなど、人気を博した。
華麗なテクニックで人気を集めた「人間風車」が旅立った。ロビンソン氏は引退後の1999年から2008年まで都内の高円寺に在住。UWFスネークビットジャパンで指導者を務めた。同ジムの宮戸優光代表によると、3月25日に来日予定で、東京での再会を約束していたという。
アーカンソー州の息子の自宅で息を引き取ったロビンソン氏。知人から4日朝に連絡を受けたという宮戸代表は「2、3日前に話したばかりだった。ショックですね。最後にお会いしたのは1年半前、東京で。足が悪くて杖をついていたけど、向こうでも総合格闘技の道場で精力的に教えたりしていた」と話した。
ロビンソン氏は、英国ウィガンのビリー・ライレー・ジムでキャッチ・レスリングを習得。19歳でデビューし、確かな技術を武器に欧州マットを経て、68年4月、国際プロレスに初来日し、人間風車で旋風を起こした。国際では初代IWA世界ヘビー級王者となり、異例の外国人エースとして君臨した。
75年12月には新日本に初参戦した。蔵前国技館でNWF王座に挑戦した猪木戦は、60分ドローの死闘でプロレス大賞年間最高試合を獲得。今も名勝負として語り継がれている。その後は全日本でジャイアント馬場、ジャンボ鶴田のライバルとしてPWF、UNベルトを巻くなど活躍した。
全盛期の実力は「鉄人」ルー・テーズ、「神様」カール・ゴッチと“3強”とも称されたほど。猪木戦をはじめ、プロレス史を彩った名勝負は永遠に語り継がれる。
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