五輪銅の清水、現役復帰会見ドタキャン
ロンドン五輪ボクシング男子バンタム級銅メダリストの清水聡(27)=自衛隊=が5日、大阪市内で予定していた現役復帰会見をドタキャンした。16年リオデジャネイロ五輪に向けた第一歩が本人不在で行われる異例の事態となった。
日本ボクシング連盟の山根明会長は「今月31日までは自衛隊に籍がある」とし、清水が3月いっぱいで退職することを明かした。「自衛隊のルールもある」と、配慮したことが欠席の理由だ。
五輪後、長期休養からの復帰を自ら宣言するはずだった。今月に入り、国際連盟(AIBA)が昨年設立したプロ団体(APB)に日本選手として初めて参加し、リオ五輪を目指す意向が明らかになった。国家公務員の立場上、在職の身で“プロ宣言”することに清水が難色を示し、4日夜、同会長に会見キャンセルの電話が入った。
「4月1日になればリオに向けメダルを狙う、とハッキリ言う」。同会長は不在の清水に代わり約1時間、熱弁を振るった。