井上尚、最速世界王座奪取へ重圧なし

 「WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(4月6日、大田区総合体育館)

 挑戦者の井上尚弥(大橋)が15日、日本最速となるプロデビュー6戦目での世界タイトル奪取へ意欲をうかがわせた。

 この日の練習はシャドー、サンドバッグ打ちなど、やや軽めのメニュー。日本フライ級王者の村中優(フラッシュ赤羽)とスパーリングを行った弟拓真に熱心にアドバイスを送り、同日にプロ2戦目を迎える弟にゲキを飛ばした。

 現在は王者エルナンデス対策と自身の課題を克服することをテーマにトレーニング。「緊張感を楽しみながら練習をやれています」と記録更新のプレッシャーをまるで感じさせない。

 ファイタータイプと分析している王者に対して、打ち合いになっても対処できるように対策は抜かりない。進化を続ける怪物が、歴史を塗り替える日が近づいている。

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