一翔、井上尚との夢対決熱望「楽しみ」
「IBFフライ級タイトルマッチ」(5月7日、ボディメーカーコロシアム)
日本最速の世界3階級制覇を目指す井岡一翔が9日、大阪市内で世界ランカー相手の本格的なスパーリングを開始した。6日に自身の7戦を超える日本最速6戦目でWBC世界ライトフライ級王座を奪取した井上尚弥(大橋)に対し「自分もファンも一つの楽しみにしていい」と、将来の対決を望んだ。
記録が破られたものの「すがっているわけじゃない」と興味はなし。一方で井上が2階級上げてスーパーフライ級を戦場とすれば、4階級制覇を狙う自身とぶつかる。
父の一法会長は「こっちは大橋会長に合わせる(立場)」と否定しなかった。一翔は「(軽量級の)中心人物でやってきたし、これからもやる。ファンに応えるマッチメークは大事」と自負をにじませた。
「大一番が控えている」と、今は井岡家悲願の3階級制覇が最優先だ。「自分の距離を制する戦い」をテーマとし、3人を相手に計12ラウンドのスパーリングをこなした。アマ時代に敗れた王者への雪辱に向け、入念に対策を行った。